麻酔銃

貴方がくれた 嫌いと一言 最後の優しさ

ヘルス嬢と客が結婚に至るまで

(昨年の夏に書きかけだったものを推敲して投稿しております。ご了承ください。)

お久しぶりです、いいおまです

先週でおっさんこと彼氏と出会い1年になりました。

我らには付き合った記念日というものが無く(記憶では昨年7月くらいに男女の仲と周囲に認識される状態ではありましたが、定かではありません。1ヶ月記念日などを盛大に祝うカップルは尊敬します。月命日かっつーの。

 

出会った当時、私は20歳のどメンヘラ学園系ヘルス嬢、おっさんはキャッチに捕まった一元客でした。

その頃の私は酒とリポドリンでグラグラになりつつ昼間出勤し、家に帰って意識を失うまで飲んで朝を迎えてまた出勤、たまにTinder、大学は鬱で休学していました。

 

おっさんは対面早々私の異常な様子に気づき、なんかやってる?と。私はアハハ分かります〜?!酒です!酒!アハハ!とかなりご陽気だった模様です。初対面のおっさんの印象、何にも覚えてません。パネルを見たら、一番色が白くてないちゃー(沖縄以外の出身のことです)ぽいからなんとなく指名した、と言ってました。その後普通に接客して連絡先交換して(基本はしませんよ。私がラリってたからです。)タイマーがなったので普通にお別れしました。

 

しかしその日私は接客後帰宅欲と希死念慮がMAXに達し、そういやさっきのおっさんにお願いすればいいや!連絡先交換したし!と「帰りたいから迎えに来てくれ」とLINEで告げ、迎えに来させ、ラブホ直行したそうです。貞操が終わってる。風俗嬢はテイクアウトできませんからね。オキニと店外したいならアタッシュケースいっぱいの諭吉を渡してから交渉しような。

 

それからちょくちょく会うようになって付き合ったとのこと。伝聞調なのは健忘気味で記憶がほとんどないからです。おっさんの実家に行ったり、普通のデートもこなして、離島の高台でハート型のケースを出されて、(入っていたのは指輪ではなくネックレスだったが)プロポーズされてしまった。あれ。結婚すんのかこいつと。 

最近ようやく25上の男と付き合ってる話を母親にして、「いや!!!お父さんと私と同じ歳くらいじゃない!!!」てヒスられたな。そして「あんたの何がいいのかしらね」とも。失礼かよ。

おっさんは私に妙に優しく、泣いても怒っても笑って諭されておわり。親戚のおじさんみたいだ。変な関係になってしまった。私は3歩後ろを歩き、生活費と車(クリスマスにあげた)をプレゼントして、セックスして、ほぼおっさんの家で寝て、風俗は公認で、浮気は絶対ダメ、嫁と呼ばれて喜ぶ馬鹿である。なんだか飼われてるみたいだな、とも思う。楽でいいけど。酒を飲んで暴れても何しても怒られたことはない。私はラリると包丁を突きつける癖があるのだが、これで逃げなかったのたは、こいつだけだ。他は、翌日以降音信不通になってフェードアウトする男ばっかりでした。そりゃそっか。